聖蹟プライムコート東大宮では、月2回「プライムシアター」を開催しています。
今月は、ピーター・ラビットの作者として知られる、ベアトリクス・ポターの半生を描いた「ミス・ポター」を上映しました。
映画の好みは男女によって異なることがありますが、この映画はその特徴が顕著にあらわれました。
映画会に参加されたご入居者のほとんどが女性です。
ある男性入居者は「ピーター・ラビット? 知らないなぁ」…(えっ!知らないんですか? 某都市銀行や某大学のイメージキャラクターに使用されていましたよ!)
そのくらい、ピーター・ラビットやポターに寄せる思いや興味が男女で違うのですね。
というわけで、この映画が好きな人は女性に多いようです。
映画の中で、ポターの母親がやたらと家柄や身分にこだわる発言をしていますが、当時の社会通念を知らないと、ピンとこないかもしれません。
映画の舞台は20世紀初頭ですが、当時は第一次世界大戦前で、社会風俗はまだ前世紀である19世紀の影響を引きずっていました。
社会的に尊敬される家格は土地所有者であり、労働ではなく地代によって生活できる資産を有していることが重要でした。 商業は19世紀前半頃までは低く見られていて、商売で財産を築いても上流階級からは見下されていました。(だから、映画の中でポターが母親に向かって、『うちだって●●業だったでしょ!』と少し前の代は商業を生業にしていたことを指摘しています)
しかも、良家の子女は社会に出て働くなんてもってのほかと考えられている時代です。だから、女性でありながら自分の才能と努力で経済的に自立したポターはすごいんです!
ポターと母親の確執の裏にそういった時代背景があることを念頭に入れて映画を見ると、また違った面白さを発見できるかもしれませんね。(f)