今日開催されたプライムカルチャーセミナーは、西洋美術史と舞台美術を研究されている佐野勝也氏による講演でした。
藤田嗣治(レオナール・フジタ)は爛熟期の文化が栄えた1900年代初期のパリで活躍した洋画家です。
乳白色の独特の色彩の作品で売れっ子画家になりました。
第二次世界大戦前に日本に帰国。陸軍美術協会理事長に就任し戦争画を描いたことで戦後は批判を受け、再びフランスに渡りフランス国籍を取りました。
佐野氏のお話は新古典主義からエコールドパリに至る美術史概論から、藤田の乳白色の色の秘密、非常に几帳面で勉強家だったという藤田の人物像に至り、西洋絵画に詳しくない人も楽しめる内容でした。