吉屋信子という作家の名前を知っている人は、特に若い世代には少ないのではないでしょうか。
かくいう私も、「吉屋信子」という名前を初めて聞いたのは、プライムコートのご入居者の方からでした。
ネットで調べてみましたが、あまり具体的な資料は見つかりません。せいぜい「安宅家の人々」や「徳川の夫人たち」といった著作があるのがわかるくらいです。
ご本人の写真は見つけることができました。
大正モダンガールといった感じにお見受けしました。
そんな吉屋信子さんの名前を、ある場所で見つけました(写真)。
場所は栃木県栃木市内の、巴波川に沿った遊歩道近くです。
「吉屋信子生誕110年記念」の碑です。
碑を読むと、吉屋さんは栃木高等女学校(現:栃木県立栃木女子高等学校)出身だったことがわかります。
明治41年に女学校に入学したと書かれています。
栃木市は「蔵の街 小江戸」と呼ばれ、市内を流れる巴波川(うずまがわ)沿いに、舟運で栄えた豪商の蔵や、家屋敷などが立ち並んでいます。
女学生の吉屋信子さんも、この巴波川のあたりを散策したのでしょうね。
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代表作は「徳川の夫人たち」「花物語」などです。