
今日付けの埼玉新聞の生活情報面に、「おむつに頼り過ぎない育児」というタイトルの記事が掲載されていました。
昔はおむつがなくても、赤ちゃんの気配を察してトイレ(やオマル)で用をたせていたという、お年寄りからの聞き取り調査をもとに、現代の育児にも応用できないかという内容です。
おむつと言えば、朝日新聞朝刊の投書欄で、「布おむつを使おう」「いや、紙おむつだってかまわない」という意見がよく取り上げられているのを目にします。
「赤ちゃんはおむつを使うもの」というのは現代の日本人の思い込みかもしれません。
中世の日本の絵巻物を見ると、素っ裸の赤ん坊を抱っこした市井の人々の姿が描かれている場面をよく見ます。
ということは、昔の日本では赤ちゃんはおむつをしていなかったということです。
現代でも、東南アジアのある国では赤ちゃんは裸のままお母さんが(布で)小脇に抱っこして育児し、赤ちゃんがおしっこをしたそうなそぶりをすると、ひょいとお母さんが体から話しておしっこをさせています。
水が豊富でない中央アジア地域でも、水洗いを必要とする布おむつを赤ちゃんはつけていません。これはテレビで見ました。
「布おむつをさせているのが良いお母さん」という概念がどうも日本社会では根強くあるようですが、おむつそのものが赤ちゃんにとって必需品でないという考えは目からウロコで、おむつ論争に一石を投じるかもしれませんね。
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