
NHK教育テレビで放送している「知る楽」。
2月、3月の毎週月曜日は ―「怖い絵」で人間を読む― 特集です。
絵を描いた画家の心理や肖像画のモデルの悲劇的な運命など、絵を見ただけではわからない、名画の裏に隠された背景に視点をあてた内容です。
2月15日放送予定の内容は「運命の子どもたち~フェリペ・プロスペロ王子~」です。かわいくもはかなげなこの王子の運命はいかに?!
フェリペ王子の父親は17世紀のスペイン王・フェリペ4世、姉はベラスケス作「ラス・メニーナス」で有名なマルガリータ王女です。
当時のスペイン王家はハプスブルグ家が治めていました。
親戚関係にあるオーストリアハプスブルグ家と長年婚姻を繰り返していたためか、生まれてくる子どもたちが次々と夭折(特に男子)してしまいます。
マルガリータ王女もオーストリアのハプスブルグ家に嫁ぎますが、20歳代前半で亡くなりました。
ベラスケスの手によって描かれたこの絵のモデルフェリペ王子は、スペイン王家が待ちに待った跡継ぎの男の子でしたが、5歳を待たずに亡くなってしまいます。
男子の跡継ぎのいないスペイン・ハプスブルグ家は断絶し、王女の一人が嫁いでいたフランス王家(ブルボン家)の介入により、スペイン王家はブルボン家に変わりました。
オーストリアのハプスブルグ家は20世紀初頭まで続きます。あのマリー・アントワネットはハプスブルグ家出身です。
「怖い絵」の第1回で取り上げられた絵はマリー・アントワネットでした。
語り手の方がその時話されましたが、ハプスブルグ家の身体的特徴は、「広い額と受け口」です。
マルガリータ王女も長じるとハプスブルグ家特有の顔の特徴が出てきて、あまり美人とは言えない容貌になってしまいます。
血族結婚を繰り返して、やがては断絶してしまうスペイン王家の悲劇を、この絵から読みとろうという趣旨だと思います。
ぜひご覧ください。
◆聖蹟プライムコート東大宮◆